casavouta日記

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誰も知らない景色

 今日の桜はとてもいい感じで、家のまわりはまだあまり知られていない桜がきれいな所がたくさんあるのですが、それでもこの満開の桜の前を誰かが通って「きれいだな〜」と思っているはずです。
 長新太さんの描いたもので、確か誰も知らない湖で月がシンクロナイズトスイミングをしていて、たぬきだけが見ているという不思議な絵本があった。シンクロまでしてくれなくても、今満開にもかかわらず誰の目にもふれない所で咲いているものすごく美しい桜もあるんだろうと思うとどきどきしてくる。桜は別に見てもらうために咲く訳ではないから桜にとっては当たり前のことをしているだけなのかも知れないが、それが山奥ですごく美しかったりして、でもだれも踏み入れることのない場所だったりして。想像するだけでぞくぞくします。

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by casavouta | 2006-03-29 22:17 | 日々

不思議な時間

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桜が咲いた。この時期はとにかく外を歩きたくなる。この匂い、この空気。
それは歩道橋を渡ってからのこと。スイッチが入ったのか、いつも歩いている場所が、いつもの景色ではなく見えた。何年も前の今頃の時期、どんな気持でこの場所を歩いていたのか、そのときどんなふうに景色が見えたのか過去の時間を歩いているみたいな錯覚。同時にまた別の知らない場所を歩いている気持にもなった。知らない街を歩いていて日がくれる時の景色。ナチュラルハイ。不思議な時間だった。
多分この今の時期って、独特の匂いや空気の作用で過去の普段無意識にしまわれているようないろんな記憶が出てきやすいように思うのだけれど。
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by casavouta | 2006-03-27 22:28 | 日々

ポプラの音

メニューヒン(バイオリニスト)の書いた「人間と音楽」という本をパラパラ見ていたらメニューヒンがサウンドスケープ研究者のマリーシェーファーと対談している箇所があった。
「ポプラの音なんかいいですね。葉っぱがたくさんついているから。硬くなくって一枚一枚が好きなように音を立てる感じで。」
「常緑樹は違いますね。ずっと硬くって、タービンが回るような音を出しますよ。」
 なんていう会話!!面白すぎる。これを光に置き換えても通じるような。
 「ポプラの光なんかいいですね。葉っぱがたくさんついているから。硬くなくって一枚一枚が好きなように光を反射する感じで。」
 「常緑樹は違いますね。ずっと硬くって、タービンが回るような光を出しますよ。」 
 
 音に対する人間の反応が視覚との結びつきを取り除かれるとまた全然違ってくると言う話。コーヒーをひく音を間近から録音するとそのことを知らないでただ聞くとぞっとするほど恐ろしい道具だと思うらしい。
 知覚にも言える。火事の写真を、知らずに見て不謹慎にも「美しい」と思ってしまうかも知れない。
 
 大人になると先入観なしに物を見る、音を聞くという無垢な感覚がなくなってくるけど、たまに意識的にそういうことをやってみるとまたなにか発見がある気がします。
 
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by casavouta | 2006-03-14 00:10 | 日々

もわ〜っと

 寒い日もあるけれどもう春としか言いようがないこの感じ。裏のガマ蛙も鳴き出した。なるべく御対面したり、間違えても踏んづけたりしないことを願いつつ歩かなければならないこの季節。
 このビミョ〜な春先独特のもやもや〜っとした感じがなんとも。
 季節の移り変わりの中でも冬から春っていうのはな〜んか変な感じ。ま、桜でも咲くころにはパーッとはじけたいものです。
 HPも、スロ〜に、じみ〜にじわじわと更新していきますのでたま〜にチェックしてみてください。

写真は「鬼太郎の家」。「江戸東京たてもの園」の敷地内にて。
(いつできたんだろう?前はなかったと思ったけど・・・それに江戸と関係ないし・・・)
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by casavouta | 2006-03-12 23:23 | 日々

「ダリア窓」9日まで

アップリンクギャラリーで開催中のハシモトミカちゃんの個展、光と映像の心地よい空間になっていて和みます。9日までです。ぜひ!
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by casavouta | 2006-03-06 21:22 | アート

現代日本写真全集

前から探していた「現代日本写真全集」(集英社)をブックオフで見つけた。

国東紀行     石元泰博
新出雲風土記   植田正治
神宮と伊勢路   渡辺義雄
近くて遥かな旅  奈良原一高

 大好きな写真家が撮る日本。どれもこれも写真が本当にすごくかっこいい。昭和五十四年に出ているのに全然古さを感じない。
 岡本太郎、武満徹、横尾忠則・・・解説を書く人も興味深い。
 それぞれの写真家の視点からみた日本。同じ日本を撮っていてもこんなにも写真家によって見ているところが違うのかと思うと写真の可能性って無限にあるように思えてきた。
 奈良原一高はニューヨークにいたからか、日本を新鮮に見ている感じがあるし、(当時はけっこう斬新だったんだろうなあ)石元泰博の撮る石や木の質感はぐぐぐっときます。渡辺義雄の伊勢神宮は新鮮な空気まで写し込まれていて凛とする感じになるし、植田正治の山陰なんてもういいに決まってます。
 同じ場所をいろんな写真家に撮ってもらったものも見てみたいけど、でもこのシリーズは適材適所という感じで編集も面白いなあと思う。
 同じ所を撮りにいってみたいな。それに日本もまだまだ広いっていう気がしてちょっと元気出た。
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by casavouta | 2006-03-03 22:22 | 写真