casavouta日記

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写真とお笑いと

プンクトウムの在本さんの写真展に行きました。特別なテーマを追うというよりは在本さん自身が常に世界各地を移動することによって撮り続けている写真。濃い写真。体をはっている写真。いつもハイスピードで動き続けている印象をうけると同時に、「写真って何?」という問いに対して答えを見せてくれない、中吊り感覚が、なんとなく不安でそれがまたどんどん見たいと言う気持を増殖させるところが魅力に思える。
 写真にテーマは必要なのか?これはいつも疑問に思い続けていて、例えばオーロラを撮る写真家、またはある手法をつかっておもしろい効果を生み出す写真等は説明しやすい。でも写真を撮る時にテーマを持たないということは、ある意味とてもきついことなのではないかと思う。テーマで説明できない、分かりにくい分、撮影者本人が問われるのではないか。もちろんどちらがいいとかそういうことではないと思うのだけれど。
 話は飛ぶが最近のお笑い事情、「エンタの神様」を見てなにか釈然としないのが、ネタが面白ければいい的なその場しのぎのお笑い芸人。昔の横沢さんがやっていた番組ではこんなのなかったと思う。ひどい場合パクリを逆手にとって旬のうちに儲けてしまおうという人さえ出てくる。ネタがユニークであればしばらくは笑えるがそのネタに飽きた時、その芸人自身が面白いかどうかが問われる。ワンパターンなネタでもずっと笑える人もいる。でもネタだけで笑わしている場合はそれができない。それと同じことは写真やアートの世界でもあると思う。写真やアートでそれをやってもあまり腹はたたないけどお笑いでそれをやられると腹がたつのは何故だろう。つい熱くなってしまいます。お笑いなめんなよ。
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by casavouta | 2006-06-26 10:47

バイオリン

20年近くのブランクを経て最近バイオリンをぽちぽち弾きはじめました。ピアノをひく友達が家に来た時にたまたま合奏してみたらなんだかとても楽しくて盛り上がり、定期的にセッションすることになったのです。やはり音楽は楽しいなあ。ただやっていても張り合いがないので目標は近所のコミニティセンターで子供達を呼んでコンサートすることにしようということになりました。
 楽譜を買いに近所の弦楽器専門店に行き、物欲しそうに楽器を眺めていたら(ここは自由に弾かせてもらえるお店なのです。でも買う訳でもないので言うほどの勇気はないし・・)「弾いてみますか?どんな音がお好みですか」と聞かれたので内心やった!と思いながら渋い音のものを選んでもらいました。そこの店員さんは正直で「この楽器はおすすめできません」というものもあったので、どうしてなのか知りたくなってそれも弾かせてもらいました。一つ一つ楽器によっての音や響きが相当違うことを実感。それから普通に弾いても強い音が出ていることに気がついた。ふだん弾いている楽器があまり音のでない楽器だったのでそのくせで強く弾いていたようです。
 お店の人に弦楽器業界の実情や、楽器の見方、鑑定書と保証書の違い、日本人はイタリア製だとつい良いと思ってしまうがそうとは限らないこと、デザインやニスの種類による音の違い等々いろいろ話を伺い、楽器は本当に奥の深い世界だと実感。骨董の世界にも近いものがありそうだ。調子づいて家が買えるほどの楽器(!)も弾かせてもらっちゃいました。その音はもう、本当に一瞬タイムスリップしてしまったような、素朴で柔らかくてバイオリンの中に何が入っているのかと不思議になる程、なんともいえない不思議な音。
 「こういう楽器は欲しい人はたくさんいるのですがこの楽器が本当に必要としている人に出会えたらとても幸せですね」という店員さんの言葉に思わず納得。楽器と演奏家の出会いに立ち会える楽器商、それを夢見る楽器職人の気持を思ってぞくっときました。
 いままではプロでもないのにそんな楽器なんてどうでもいいと思っていたけれど、バイオリンに関しては「弘法筆を選ばず」とは言えないかもしれない、カメラ以上に筆を選ぶと思った。でもどの世界でもそうですが、お金っていうのはいくらあっても足りないな〜!
 家に帰ってうちのニスたっぷりの量産バイオリンがなんだかとてもしょぼくれて見えてしまった。でもやっぱり長年邪険に扱いながらもつきあってきたこのバイオリンを手放すことは出来ないなあとしみじみしてしまった。
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by casavouta | 2006-06-15 19:35