casavouta日記

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写真の変化

 原美術館のウイリアム・エグルストンの展示を見てきました。エグルストンといえば写真の世界では知る人ぞ知る巨匠ですが、今回の展示ではその評価が分かれたようです。今までの代表作といえるダイトランスファーという独特の手法を用いたプリントがほとんど展示されず、新作が多かった事が、今までのエグルストンをよく知っている人にとっては残念に感じられたということもあったのかもしれません。新しい写真はドローイングも加わっていました。なぜ写真にドローイングをつけるのか、その是非も分かれたようです。正直私もドローイングはよくわからなかったのですが楽しい気持ちは伝わってきました。作風をどんどん変えて行くロバート・フランク然り、どのジャンルにも言えると思うけれど過去歴史に残る作品を撮った人は、その過去から自由に現在の自分を表現して行かなければという戦いにさらされているのかもしれません。いやそんなことを戦いともおもわずにのびのびと自分のその時したい表現をしているだけなのかもしれません。エグルストンの今回の展示はそんなふうにのびのびと楽しく今を表現しているように私には思えました。
 そんなことを考えながら自分の写真を見返していたら、なんか釈然としなかったある種の写真の原因はそのプリントのトーンかもしれないという事に気がつきました。トーン=作家性と短絡的には考えられないといつも思っているけれど、無意識に表れているトーンというものがあるかもしれない。一つ一つ検証して行く必要がありそうです。自分が変われば写真も変わっていく。それも自然に、ということをエグルストンから教わったような気がします。
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by casavouta | 2010-08-15 11:04 | 写真