casavouta日記

荒川修作さん

 荒川修作さんの講演会は刺激的な体験だった。唐突に自分の中で何かが揺さぶられる、荒川さんの言葉。聴いている人の反応を見ながら、ちょっとニヒルな笑いを浮かべて挑発的な事を言ったり。脳みそが一つ一つ活性化されるようで、何時間にもわたるのにちっとも飽きなかった。荒川修作さんの文章や作品は難解なので、私にとっては荒川さんの記憶はその講演会の言葉でしかないのだけれど、私にとって荒川以前、荒川以後、という位自分の中で確実に何かが大きく変わった経験でした。
 それは一言で言えば「既存の価値観を疑え」という事だったと思う。当たり前と思っていた常識や自分の感覚を本当か?と疑ってみる。そうするととても自由になって世界が広がるという事。それは2つとない存在である私たちそれぞれが見つける事ができる可能性を秘めているということ。
 講演が終わっても、とても気さくに一人一人といつまでもお話をしてくれた荒川さんのお人柄を思い出すにつけ、もうあのお話が聞けないと思うととても寂しい。心からご冥福をお祈りします。
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# by casavouta | 2010-05-20 23:52 | アート

奥多摩

新緑の美しい季節、ということで奥多摩へ行ってきました。海沢の滝というところを目指していきました。余裕で落石しそうな石がスタンバッっている横を通る林道、倒木、なかなかワイルドです。滝の付近はそれなりに看板は立っていたものの、足場の悪さといい、中途半端な装備ではなかなか大変と言った感じ。こんな近くに人気の少ない自然が残っていたことに驚きです。よく考えたら奥多摩という土地は近いからなのか、なにかありそうでなさそうな感じでいままで積極的に行こうと思った事の無かった場所。でももしかしたら近くの秘境かもしれない?そんな予感がしてきました。これからぜひ開拓していきたいと思います。
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# by casavouta | 2010-05-06 23:00

発表会を聴いて思うこと

 昨日は息子のピアノの発表会でした。今年で5回目になるのかな?毎年毎年見ていると、同じ先生に習っている子供達も同じように毎年成長し見た目も音楽的にも成長しているのを見れることはとても楽しいものです。きっとピアノの先生の醍醐味ってそういう所にあるのではないのかな。小さい頃から沢山の子供の成長を見続けていく事ができるという。クラシック音楽は技術勝負の部分があるし、上を目指すと子供の頃からの英才教育が不可欠になっていく部分もある。だけど日本にクラシック音楽がなかなか普及しづらいのは、趣味で楽しむ中間層の人が少ないということがあるのではないでしょうか。
 現にこうして5年間子供達の演奏を続けて聴いていると、やはり個性というものは一人一人はっきり音として現れている事を感じます。その人一人一人が持っているものがちゃんとあって、それをその子供なりの出来る限りの技術を持って表現すれば人の心を動かす音楽に必ずなるということを演奏を聴いて実感しました。
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# by casavouta | 2010-04-25 10:45 | 音楽

椿山荘の庭

 椿山荘の庭を見てきました。この日は吉日だったのか結婚式のカップルがたくさんいました。絶好のお花見日和ということもあって、すごい数のお客さん。でもなぜか、混んでるといった圧迫感が無い。これはなんだろう。庭を歩く人が皆幸せそうに見える。この庭のもつ力がそうさせているのではないだろうか。訳もなくこれは本物だぞと思うのです。庭って確かに構図的美しさなど計算されたものがあるのだろうけれど、どの土地でもその美しさを持ってきてもいいというものではないみたいなのです。私は風水について知識はないけれどそういうものが関わっている事は確か。
 あとは土地のもつ歴史みたいなものの影響もあるだろうと思います。調べてみると椿山荘の周辺は、南北朝のころから椿が自生する景勝の地で「つばきやま」と呼ばれていたそうで、松尾 芭蕉が4年間、椿山荘に隣接す る場所に住んでいたこともあるそうです。日本各地を旅した松尾 芭蕉がこの土地を好んでいたということ、それはこの土地の何がそうさせたのだろう。
 詳しくはこちら
 実際、若冲作の五百羅漢やご神木など歴史的な史跡や巨樹がたくさんあるので見応えがあります。蛍が見られる6月にはまたぜひ行ってみたいと思っています。
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# by casavouta | 2010-04-06 11:24

twitter恐るべし

 久々のブログ帰還。twitter恐るべし。mixiに最近書き込まない人は皆twitterにいました。まるでいつも行くたまり場の居酒屋が最近閑古鳥が鳴いている思ったら別のお店に皆勢揃いというような印象です。
 twitterを始めてみて約一月、既にもうブログで文章にまとめるということが難しくなっている自分に気がつきます。起承転結、何が言いたいのか、また結論へまとめていく構成力が抜け落ちてしまっています。
 世間が今のtwitterのようにブログブログと騒ぎ始めて私もブログを書き始めたのが5年前でした。この5年という歳月は長いのか短いのか。
 インターネットの空間で脳の中だけがいっぱいいっぱいなとき、世の中の動きに翻弄されそうになった時は、まど・みちおさんの詩を読むとふっと気持ちが原点に戻れそうです。

ぼくが ここにいるとき 
ほかの どんなものも
ぼくに かさなって
ここに いることは できない
 (まど・みちお詩 ぼくがここに より)

空間の中で重なって存在できないもの、それが一番大切だということ。
 
 
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# by casavouta | 2010-03-09 22:01 | 日々

ブログとtwitter始めました

新しいブログをはじめました。

CASAVOUTA GEOGRAPHIC

 いつもの写真の作品というのとはちょっと違ったスタンスですが、私のテーマでもある場所探索の一つとして、結構興味深い楽しい記録になっています。
 これは、目をつぶってGoogleアースをまわし、クリックして到達した場所を起点に興味深い場所を探してスクリーンショットで撮っています。パソコンとはいえ、どこに行くか分からない、それに二度と同じ場所には行き着かないと思うと、これも立派な出会いだなと思います。なるべくその土地を調べてリンクを貼っていきますのでぜひ見てみて下さい。
 こんな事ができるのも、いまの時代ならでは。
 それから、昨今のツイッターブームですが、一体何なのか、なんでみんなあんなに夢中になっているのか・・・四の五の言わずまずやってみるかと思い、アカウント作りました!こちらです。言いたい放題です。良かったらfollowしてください。まだ勝手がよく分かってませんが、やっているうちになにか醍醐味みたいのがわかるのかどうか・・・しかしなんか凄い世の中になってますね。

これからの時代。自分の五感で体験する世界と、脳の中での経験二つの世界が入り交じりつつ、進んで行くのでしょうか。バランスが大切になってくるんでしょうね。
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# by casavouta | 2010-02-11 22:40 | 写真

さよなら伊勢丹

 伊勢丹吉祥寺閉店セール。すごい人。でもそれだけじゃなくてすごくお店の人の見えない熱気を感じる。もう終わりだから売ってしまおうっていう以上の何か。ぎりぎりまでいろんな物産展や企画がてんこもりで。伊勢丹吉祥寺・・・実は私もほとんど利用してなかったのでした。
 でも思い出したら子供の時、おこづかい持って初めて一人で入った喫茶店が伊勢丹の吉祥寺のお店の一角のパーラーでした。何歳ごろかな?多分小学生の時。カウンターで一人で食べたチョコレートパフェの美味しかった事・・・今でも味をはっきり覚えていて忘れられない経験です。
 何とはなしに閉店セールの紙袋を見たら、ぞうの花子さんに、ムーバス、月草寺にハモニカ横町、名前を変えてユザワヤの建物、ジャズに珈琲。吉祥寺ゆかりの風物が描かれているではないですか。これにはぐっときて泣きそうになりました。最後の最後にこんな紙袋を作るなんて素敵です、伊勢丹。吉祥寺への愛が詰まっているように感じられました。ほんとこの紙袋を見ていると感傷的な気分になってしまいます。
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# by casavouta | 2010-02-04 23:01

ハイチ大地震 緊急支援チャリティコンサートのお知らせ

いとこの悳美和ちゃんからこんなニュースが入ってきました。

急に開催が決定したとのこと。4日後に国際的に活躍する音楽家が東京タワーに勢揃い、というのもすごい事ですが、なにしろ急なので広報がなかなか行き届かない状況だそうです。
素晴しいコンサートになる事、間違い無しでしょう。
出入り自由とのことなので気軽に足を運んでみてはいかがでしょうか。

「難民を助ける会」特別顧問、吹浦さんのブログに詳細がのっています。

ハイチ大地震緊急支援チャリティコンサート

■出演:アヤノ・ニノミヤ(ヴァイオリン)、悳(いさお)美和(ピアノ)、岡崎ゆみ(ピアノ)、クリストファー遙盟(尺八)、天満敦子(ヴァイオリン) 麻倉未稀(歌手)小川和隆(ギタリスト)ブルース・スターク(ピアノ)ほか

【日程】2010 年2月1日(月) 午後7時開演
【会場】 東京タワー大展望台 クラブ333
(東京都港区芝公園4‐2‐8)
大江戸線 赤羽橋駅徒歩5 分、日比谷線 神谷町駅徒歩7 分、
三田線 御成門駅徒歩6 分 ほか
【料金】 無料(大展望台への入場料820 円がかかります)
※会場内での募金にご協力お願いします。
【申込方法】 事前申込は必要ありません。会場に直接お越し下さい。
【主催】 認定NPO 法人 難民を助ける会
【協力】東京タワー
お問い合わせ
認定NPO 法人 難民を助ける会(AAR JAPAN)
〒 141-0021 東京都品川区上大崎 2-12-2 ミズホビル5F
TEL:03-5423-4511 FAX 03-5423-4450
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# by casavouta | 2010-01-29 10:29 | アート

ハイドン

今までハイドンというと、宮廷音楽的なイメージしかなく、知っている曲といえば子供のためのコンサートの定番、あの全然びっくりしない交響曲「びっくりシンフォニー」位しか知らなかったのですが、息子がピアノで弾くのをきっかけに初めてピアノソナタをちゃんと聴いたら、何この大人なニュアンスのメロディーは?と気がつきました。その上バッハを聴く時のような構造的な気持ちよさやグルーヴ感。ハイドン再発見です。
ファジル・サイのいっちゃってる演奏はこちら。これ、途中で作曲して付け加えています。いかにも「おや?小鳥さんが集まってきましたよ??」みたいな演出です。
息子に見せたら「ジャングルポケットのあの人に似てる!」とそっちに反応していました。確かに似てるかも。これは35番ですが、今のところ52番が一番気に入っています。いろいろ聴いてみたいと思っているところです。
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# by casavouta | 2010-01-20 15:00 | 音楽

教育って

 昨日テレビで、学校に行く事が出来なくて、字を書けなかった吉田さんという人が、60歳を過ぎて識字学級に通って少しずつ書けるようになって・・・というドキュメンタリーを見ました。字を書くことができないということはどういうことなのか。そして獲得した文字の重みってどんなものなのか。いろんなことを考えさせられました。吉田さんの書いた作文は、小学一年生の書くような言葉なのだけれど他の誰にも真似できないような言葉でストレートに響いてきた。駅の落書きを見て、大事な字でこんな言葉を書くなんてと涙が出たという吉田さん、一番好きな字は「母」という字ですといって丁寧に黒板に母と書いたその字。
 私たちは普通に学校に行って勉強することが当たり前と思っているけれど、その当たり前のなかで見失っている事は何なのか、特に学力に関して他人と比較する事が当然の世の中では足りないところばかりが目に入ってしまう。
豊かさには物質的な豊かさと物質にならない豊かさっていうものがあって、それが教育だったりするのかもしれないけれど、物をそまつにするにするのと同じように、目に見えない知識をそまつにしてないだろうか。とそんなことを考えさせられました。
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# by casavouta | 2010-01-18 12:33 | 日々